ドリーム小説
4
「ふっざけんなよクソジジィッ!!」
自分の声で起きるってのはこういうのなんだと思う。
私が叫ぶ声がして、私は飛び起きた。
私は布団に寝ていた。
そう言えば、私の肉体は保護されてたんだっけ。
手を動かしてみる。
異常なし。
ぐるりと辺りを見れば、私が寝かされているのは医務室っぽいところ。
「びっくりしたぁ・・・・・・」
突然、後ろから声。
びびびびびびっくりしたのはこっちです。
振り向くと、乱太郎たちとは違って、緑色の忍者の服着た茶髪の人がいた。
確か学年ごとに服は違うんだっけ?
てか、この人誰だ。見覚えない。
「急に大声出すから驚いたよ」
私はあなたが後ろにいたことに驚きました。
「僕は善法寺伊作。今新野先生が出張中だから、保健委員の僕が君を看てたんだ」
「私はです。いろいろと迷惑かけました」
「気にしないで。それが僕の仕事だから」
うぉお、神がいる!!笑顔を振りまく神がいる!!
「あ、お茶飲む?今丁度お湯沸かしてたんだ」
「じゃぁ、お言葉に甘えて」
善法寺くんからお茶を受け取り、飲む。
「おいしい」
「よかった」
にっこりと笑う神、善法寺くん。
「ところでさ、さんって異世界から来たんだよね」
「ブッ」
おいしいお茶を吹き出してしまった。
「はい、手ぬぐい」
「ありがと」
口元をぬぐう。
いいお嫁さんなれるぞ善法寺くん。
って違う。
善法寺くんの空気に流されるところだった。
「何で知ってるの!?」
「異世界から来た事?」
首を傾げる善法寺くん。
可愛いなちくしょう。
神じゃなくて天使だよ。
「この学園の皆が知ってることだよ」
「マジっすか・・・・・・」
「うん。さんが空から落ちてきて学園長の部屋に落ちるところをちょうど1年は組が見てたんだ。
この学園の制度については後で説明するね」
「あ、ありがとう」
1年は組って、確か乱太郎たちのクラスだっけ?
というか私は学園長の部屋に落ちたのか。
「は組の皆、すっごい騒いでね、学園中に知れわたったんだ」
あー、騒ぐところがリアルに想像できる。
「そしたら学園長が、騒ぎになっている人物は異世界から来た人物だ!!って言ってね」
学園長・・・・・・。
神様、一緒に話したって言ったもんなぁ。
「で、意識がないから保健室に寝かせてたんだ」
ここ、保健室なのか。
「すごかったよー。野次馬がたくさん来てさ。先生たちが追い払ったけど」
すっげぇその様子想像できる。
さすが、小さいころに見てたテレビ番組。
「あ、起きたら学園長の所に連れて来いって言われてたんだった。お茶飲み終わったら行こうか」
「はい」
学園長に会うのか。
私の知ってる忍たまのキャラクターに会える(ごめん善法寺くん、君のこと知らない)。
「その必要はないぞ!!」
どこからか声。
聞いたことある。
聞いたことあるぞこの声。
学園長の声だぁぁぁあああ!!!!!!
ボフンッ
急に視界が白くなる。
煙幕かな?
アニメじゃ学園長、いっつもこれで現れるもんな。
「学園長だ!!」
と、善法寺くん。
「そうじゃ。いかにもわしが・・・・・・グェッ、ゲホッゲホッ」
むせてるー!!
そう言えば学園長、アニメでもこんな感じだった・・・・・・気がする。
「学園長大丈夫ですか!?・・・・・・・・うわぁっ!!」
善法寺くんの悲鳴。
「どうしたの!?」
「煙幕で足元がよく見えなくて、こけちゃった」
なんというドジ。
というか動こうとするなよ。
「ゲホッゲホッゲホッ」
「うわぁ!!お湯こぼれた!!」
・・・・・・・・・・・・本当に忍者の学校か?