ドリーム小説

「ふっざけんなよクソジジィッ!!」

自分の声で起きるってのはこういうのなんだと思う。
私が叫ぶ声がして、私は飛び起きた。
私は布団に寝ていた。
そう言えば、私の肉体は保護されてたんだっけ。
手を動かしてみる。
異常なし。
ぐるりと辺りを見れば、私が寝かされているのは医務室っぽいところ。
「びっくりしたぁ・・・・・・」
突然、後ろから声。
びびびびびびっくりしたのはこっちです。
振り向くと、乱太郎たちとは違って、緑色の忍者の服着た茶髪の人がいた。
確か学年ごとに服は違うんだっけ?
てか、この人誰だ。見覚えない。
「急に大声出すから驚いたよ」
私はあなたが後ろにいたことに驚きました。
「僕は善法寺伊作。今新野先生が出張中だから、保健委員の僕が君を看てたんだ」
「私はです。いろいろと迷惑かけました」
「気にしないで。それが僕の仕事だから」
うぉお、神がいる!!笑顔を振りまく神がいる!!
「あ、お茶飲む?今丁度お湯沸かしてたんだ」
「じゃぁ、お言葉に甘えて」
善法寺くんからお茶を受け取り、飲む。
「おいしい」
「よかった」
にっこりと笑う神、善法寺くん。
「ところでさ、さんって異世界から来たんだよね」
「ブッ」
おいしいお茶を吹き出してしまった。
「はい、手ぬぐい」
「ありがと」
口元をぬぐう。
いいお嫁さんなれるぞ善法寺くん。
って違う。
善法寺くんの空気に流されるところだった。
「何で知ってるの!?」
「異世界から来た事?」
首を傾げる善法寺くん。
可愛いなちくしょう。
神じゃなくて天使だよ。
「この学園の皆が知ってることだよ」
「マジっすか・・・・・・」
「うん。さんが空から落ちてきて学園長の部屋に落ちるところをちょうど1年は組が見てたんだ。
 この学園の制度については後で説明するね」
「あ、ありがとう」
1年は組って、確か乱太郎たちのクラスだっけ?
というか私は学園長の部屋に落ちたのか。
「は組の皆、すっごい騒いでね、学園中に知れわたったんだ」
あー、騒ぐところがリアルに想像できる。
「そしたら学園長が、騒ぎになっている人物は異世界から来た人物だ!!って言ってね」
学園長・・・・・・。
神様、一緒に話したって言ったもんなぁ。
「で、意識がないから保健室に寝かせてたんだ」
ここ、保健室なのか。
「すごかったよー。野次馬がたくさん来てさ。先生たちが追い払ったけど」
すっげぇその様子想像できる。
さすが、小さいころに見てたテレビ番組。
「あ、起きたら学園長の所に連れて来いって言われてたんだった。お茶飲み終わったら行こうか」
「はい」
学園長に会うのか。
私の知ってる忍たまのキャラクターに会える(ごめん善法寺くん、君のこと知らない)。
「その必要はないぞ!!」
どこからか声。
聞いたことある。
聞いたことあるぞこの声。
学園長の声だぁぁぁあああ!!!!!!
ボフンッ
急に視界が白くなる。
煙幕かな?
アニメじゃ学園長、いっつもこれで現れるもんな。
「学園長だ!!」
と、善法寺くん。
「そうじゃ。いかにもわしが・・・・・・グェッ、ゲホッゲホッ」
むせてるー!!
そう言えば学園長、アニメでもこんな感じだった・・・・・・気がする。
「学園長大丈夫ですか!?・・・・・・・・うわぁっ!!」
善法寺くんの悲鳴。
「どうしたの!?」
「煙幕で足元がよく見えなくて、こけちゃった」
なんというドジ。
というか動こうとするなよ。
「ゲホッゲホッゲホッ」
「うわぁ!!お湯こぼれた!!」
・・・・・・・・・・・・本当に忍者の学校か?