ドリーム小説


鏡に映る自分の制服姿を確認する。
おかしくないよね?
後ろを向いて背中も確認する。
「よしっ」
大丈夫。



ー。仙蔵君が来たわよー」
「はーい、今行くー」



階段下からお母さんが私を呼ぶ。
私はカバンを持ち、急いで部屋から出た。





昨日の事もあり、私と仙蔵は晴れて恋人同士という事になった。
昔から好きな人だから、それは本当に嬉しくて嬉しくて。





「おはよう仙蔵」
「ああ、おはよう
彼と挨拶を交わして歩き出す。
互いに他愛もない会話をしながら学校へと向かう。



隣には彼が、仙蔵がいる。
昔と全く変わらない光景。
私はずっとそれを望んでいた。



「あーあ」
「どうした?」
「ん?これから大変な事になりそうだなって思ったの」
私が言うと、彼は少し考えて、そして言った。
「○○さんか」
「そ。○○さん」
彼女だけでなく、他の女子からの視線も痛いだろう。
きっと彼女は私に嫌がらせをしてくる。
仙蔵ファンの子たちだって、きっとしてくる。
でも、私は大丈夫。



「ん?どうした?私の顔に何かついているか?」
「ううん、何もついてないよ」



大丈夫。



私には彼がいるから。



彼とは幼馴染だったんじゃないのかって言われたらこう言うよ。



昔は幼馴染だったけど、



今の私と彼の関係は、





恋人同士だよって